ししゃもの不味さ
僕の雨に見る、この闇は何でも無い。ただそこにあるだけの時間のように見える。この街の通りのどこかで。何をしたとしても失われていく、時に似た、夢のサッカーの試合をそれは確かに思わせた。スピーカーから音の聞こえる、窓の。何でも無い、時として思えた。それは干したししゃもではない。普通の、その、漁って来たままのそれ。そう、いつものやつ、その、でも。いつもの、忘れかけた。サッカーの試合のように見ていても時間だけが流れるのだと思う。まるで自分のことのようにそれを見ても仕方がない。審判でもないし、彼らの家族でもないのだから。それに夢中になっても。アボガドが、一つ冷蔵庫には入っている。角の向こうには、真っ直ぐな道が続いた。人は誰もがこのまま歩いても何もできないと思った。光だけが、すべてであるように思えた。立ち止まることが、物事を進める手段のようにも見えた。だけどホームには電車は現れることはなかった。時々草が揺れ、雨戸を閉める音がするだけの風景だった。