寝床を選ぶ

僕は少し忙しかったので、晩ごはんは外食するような機会が増え、外に出ている。橋をわたるときに見えるのは、コンビニの二件隣同士が並んで建っているという、意味の無い景色。片方がスーパーだというのなら、その、意味は確かにわかるのだが、海外ではあまり見られない私欲が露呈化した景色のような気がする、そんなことを考えながら、線路を渡る橋の階段を登る。線路があるということは多くの人にとっては不便さと便利さが共存していているように思われる、東急線はほとんどが地下化していたので、静かで便利なだけであるように感じられたが、そうするだけの地価があったという意味だった。暮らしは静かで便利だったが、部屋が狭すぎるということだけが唯一のデメリット。致命的ではあったがそれさえ我慢できるという方なら、ぜひ住んでほしい。

セールがネット上でもはじまり、スニーカーを見ているのだが、同じ素材と形のスニーカーでもカラーリングだけでずいぶんと値段が違うものだった。まるで同じ人間でも容姿の違いによってランクが付けられてでもいるかのように思われる風景だ。ただファッションブランドの別注のカラーになると、メーカーには失礼かもしれないが、雰囲気がそれだけでガラッと変わってしまうのが不思議だった。どちらにしても僕は、そこで、安いカラーの、特徴のないモデルの底値になるタイミングを必死で伺っているというわけだったが。