登山は日記にしづらいというか
  • わいビームスt

 

私はそれで、バイクを借りた。借りる前にかなり撮影をされ、細かくコキズなどもチェックされたのはあとでクレームをつけるためなのかなと思いつつ。ついでに私は自分の写真も撮ってもらった。エンジンのかけかたなどが車とはちがったが、なんとか操作しつつ、まずは南へ向かう。車のみならず日本だとこういった原付きに乗ることすら色々やっかいだが、海外は非常に楽だと思った。しかし、あとで僕は危ない目にあってしまうのだけれど‥。

 

様々な坂道を登ったり下ったりしながら、やがて昨日tに教えてもらったフリーダムビーチというところにバイクを止め、あるき出した。非常に良い天気で、焼けると思った。背の高いヤシの向こうには青い海。それは昔訪れたニースでも見た記憶のあるコバルトブルーの色。しかし、今日潜っていたら、相当日焼けしていただろう‥。そして、今日の僕もビーサンで、歩く事自体に若干四苦八苦させられた。遠目から想像していた山の傾斜が、思っていたよりも急だったのだ。

 

下ったところにあったビーチを過ぎて、山の頂上につくと、見晴らしが良かった。きっと、遠くに宿のある街があることだろう。そこで写真を撮ってもらった人にサンキューというと、フランス人だったらしく、かなり不愉快そうな顔をされた。何だかいちいち反応が細かい野郎だ‥。そして山を下ってバイクへと歩いていると、私を追い越していく急ぎ足のカップル。そこで競争でもしているかのように‥。それを見ていてやはり疲れた。そして、私は肩を落とし、ガイドブックのレストランへとよだれをたらしながら歩みを進めたのだった。