コーラがぶ飲み

トマトに、ネギでサラダを作る。イケアので、床にバラバラ。払った100円の代償としてはあまりにも大きすぎた。サラダは、僕の皿の割れたキッチン。しかし、美味しかった。酢と胡麻油ばかりを入れている。麦茶はカフェインゼロだからなのかにんにくがなぜか美味しいとは僕は思わなかった。最近は夢を見た。コップを持ってそこにいた。そして僕は、そこにいた、誰か知らない人の顔。どこか行きたいと思った。ガイドブックを開いて、行かない場所の、プランを練る。ラジオの声がしていた。同じように、旅行の話をしている。僕であることとは、そんな僕の日常のような気がする扇風機のように回転している、湿った部屋の空を切って、送る風。

近所のアスファルトは少し起伏がある。あきらめたかのように野放しにされていた。あまりにも広い道と数に、多くの車が行き交う国道の整備が優先されたのだ。いつの世も小さな市民の叫びが届くことは無い。だがしかしでも、それぞれが異なる服を纏っていた。コンビニがニ件ならんだ駅前、電車が時々通りかかる。そうではないのならそれは明らかに確かだ。人はまばらだった。自分であることをそうすることで、主張しているかのように見えた。お互いに声をかけることもなく。そして、ドブ川だった頃には、いた生物がいた。魚は川にいなかった。僕の中で画一的に決められたような水がそこを流れた。