夜、いつものように走っていると少しだけ寒かった。部屋でははっさくを食べている、りんごも、甘くて、良いけれど。みかんより美味しいと思うのは間違いなかった。走っていると、コリが抜けていくようで、爽快ではある。最初は寒いのだけれど。これから、どこに行くのだろうか。工場地帯の先の方で、出荷中のトラックを時々見かける。午前中は医者でステロイドを処方してもらうが、彼らはこうだからこうと、まるで数学のように症状に応じた薬を出すのが常だった。それでは何にもならないと、僕は言っておきたかったが、怒り出しそうだったのでやめておいた。無駄と分かっているが、薬を出してもらうために行っている。一度、そうではない医者にかかったことがある。都内や、近郊ではそういった処方の仕方が試みられているが、郊外の、日雇いの医者では皆無だろう。人間性も疑問を抱かせるのが多い。今から僕は歯科にしろ皮膚科にしろ、こういった御用聞きタイプの医者がいられる場所は少なくなってくると言っておきたい。
スーパーに行くときに、坂の上の方にある冷凍餃子の無人販売所でそれを、買った。坂の上の方なので、行き忘れるということが多い店。というか、一年ぶりぐらいだ。この味が、にんにくが相当効いている味で、インパクトがあった。このあたりは、ラーメン屋も含めて、そういう店が多い。車でしか行けない場所に味に自信がある店だとかはあったりもする。この距離をそうでなければ短く感じさせることはできないだろうと思うのである。空港近くの、イタリアンレストランのランチを食べに行くのが、社用車があったころは、楽しみだった。そういった店というのは、独特の味で、でも、確かにそこでしか食べられないような味だったのである。とにかく、満足していた。デザートとエスプレッソで、毎回、最後を締めて。