東京と北海道の間には

街を照らしていた光の、だんだんと、ぼやけていくかのような午後だった。そして近所では、新しい商業施設ができていた。僕は、昼食に焼きそばを作った。そのレシピは、よく見ると、しかし、焼きそばではなく、炒めものなのだと途中で気づかされた。僕は、しかし、そこに強引に麺をつっこんだ。すると、味付けが薄くて、微妙だった。夏頃に購入したテーブルで、僕はそれを食べていた。そして最近僕は朝活を始めさせられていた。単純に下に住む人間の奇声に起こされるのが嫌だったからだ。まだ最近は、朝は暗くはなく、空の明るみ始めたばかりの光がキレイだった。

そして、特に僕は何もすることもなく街へでかけた。ブックオフに、黄ばんだ本を持ち込むと0円で買い取られた。ああいった本たちは、しかし、買い取られたあと、処分されないとしたら、どのように扱われるのだろう…。カルディでトワイニング紅茶を二種類と、茶店でほうじ茶を買う。安くはない買い物だがトータル的なコストで考えると、悪くはない買い物であると僕は考えていた。さらに切らしていたホワイトボード用のペンを文房具屋で買い、ポリ袋を買う。すると、僕は、興奮しはじめていた。スーパーではなく、このようにして様々な店を回っていると、僕は、興奮してくるのである。

それから僕は部屋で一人で考えていたのだ。スノボに行こうと思っていたのだが、わざわざ遠くまで行ってもしょうがないような気がしていたのである。北へ行くほど、そこは、雪質は良いが、寒いことだろう。北海道のほうが、本州よりも雪質は良い気はしていた。うまいものも、北海道では、本州よりも多いことだろう。しかし、感染者が、北海道では増えているようなのである。すすきのへ行くことは、難しいことだろう。そして北海道では想像のつかないような寒さが、腕を組んで僕のことを待っているように思えるのである…。