歩くべき道を考えずに

ぼんやりと一人で過ごす休日。そして僕には普通の日常だった。冬は予定を入れず、誰とも関わりを持たないほうが、気楽ではある。ファンの調子が、しかし、おかしかったので、昼頃に交換に来てもらう。時間ちょうどに外国人の高齢者の人が部屋に来た。途中、ファンを見ると、修理するにも、あれだけ汚れがついていたら不可能なようにも思われた。とにかくまあフライパンにいくら掃除しても、上から油がたれてくるのである…。たぶん、交換したものは、威力が高まっているとは思う。キャベツのスープパスタをその後食べると美味しかった。しかし、まだ、部屋の中が、なんとなく曇っているようにも感じられたわけだが…。

その後パチンコ屋などに行き、カラオケへ。バンプの歌を聴き込んでいたので歌おうと考えていた…。しかしまあ入れてみるとびっくりさせられた。まったくリズムが取れない、テクノのような楽曲。クラシック並に拍子が早すぎる上に、リズムが細かい。リズムの一つ一つにメロディがついていたパヒュームを歌ったときとよく似ている。これも時代の変化なのかと思いつつ。これだけ難解ですとライブも結構、盛り上がらないようにも思える。あくまでも、ペンタトニックスケール中心の歌謡曲でないですと。

僕は店を出た…。イカを、スーパーで買い込みつつ。途中、怪しい電話をしている女がいた。足立区あたりと似たような格好。そして街では花屋の花の匂いが気になった。値札を見るとけっこうな値段。その単純な美しさに惹かれて買い手は、花を買うわけだ。彼らは、命を、ある意味、人間の欲望で持って、売り買いしている。しかし、ああいった植物を温室栽培などで売るのは合法だけれどそこまで資本と頭を必要としないという意味では、不思議な商売だ。