コーヒーの情熱

メルカリで買ったベトナムコーヒーは微妙な味だった。とはいえまだ暑くはないからかもしれない。ハイランズコーヒーという、現地でチェーン展開している店の商品だったが、現地で飲んだものとは異なる味がしたのである。賞味期限切れでもないし異なる豆を使っているようには思えなかったが、風味が薄いような気がさせられた。今日はよく晴れていた。最近は気温も上昇しつつある。現地で飲んだ時の味に近づけたいと思うが、何か入れるコツがあるのかもしれない。しかし缶コーヒーを思い出してもらうとわかるかもしれないが、なかなかクセのある味なので、毎日試すわけにもいかない、何となく味覚が麻痺したように感じられるからだ。そのような味を実現したところで、何か役に立つというわけでもなかったが。この豆自体入手できたのはレアなタイミングのおかげでもあった。外は桜の、もう、散り始めていたコンビニの裏。業務から開放された外国人も歌を歌いながら帰り道を歩いている。ただ、僕は、散歩中で。なにか僕にできることでもあればと、そして、思っていた。きっと車も走っていたかもしれないな。夜はとても寝苦しい。それはあまりにも長く感じさせられるのだ。