海に行ってきた

暑さは何を連れてくるのだろう。この部屋に。エアコンの効いた部屋にいたことと、今は、そうではないこと。暑かった。移動している時のほうが涼しい温度の中でいられたが沖縄などではエアコンはあまり使われていないのだという。そういった事実は、ダイキンに投資することの矛盾を気づかせるように南国の現地人レベルでは恐らくエアコンは普及し得ないのだ。日本は異常なのだ。そのようなことを、バスの外を見ながら考えていると、稲穂が徐々に稲になっているようで、収穫は近かった。途中で下車していく人は、地元の人なのか、それとも観光客なのか、夏休みの時期では判別しづらい。潰れたガソリンスタンドや、商店の景色、あらゆるものが朽ちていく中で、自動車整備工場はまだ何とか軒を保っていた。

僕は今日も生きていることを知っている。ここで、こうしていることで、曖昧になる、景色を見る。人は何をしているのかと、今日も渋谷のスクランブル交差点の喧騒を。コーラを三杯も飲めば、夜はもう眠れなくなった。海の家の裏手に、伊勢海老を入れているいけす、田舎に行けばそう高くはない値段で食べられる。それは見たこともないような大きさの、ザリガニ、シャワーの場所を記憶を頼りに探した。