バンコクの夕暮れ時

僕はバスに乗っていた‥。バス停には、一人の若者が僕のそばにたっていたけれど。乗務員が客席にも一人いたので、手で、金を渡した。窓の外の風景は、ホンダなどの日本のディーラーが目立つ。それは、戦略の一つなのかもしれない。どうせ建てるなら、宣伝にもなる場所にという戦略。いつもディーラーというのは駅前ではなくよくわからない場所に建っているものだから‥。

 

僕の横に、意味深な顔をした女が立っていた‥。横顔は、どこに行くのか、素性は知れない。暗い車内で、スマホの光が、人々の顔を照らしていた夕暮れ時‥。外も、段々と暗くなった。ぼんやりと、街並みがそこに現れる。目にしたことがあるのは、セブンイレブンぐらいだろう‥。暗がりの中で屋台や、背の低いアーケードを、行き交う人。なんとなく池袋を思い出させる。彼らが、本当にどこにいくのか想像もつかなかった。