昔住んでいた街

明かりは夜を越えていくのに十分な明るさを持っている。特に、この日本ではそうだった。昼、外を歩くと少しだけ暖かかった。ある場所では桜が、もう咲いている。コンビニの裏のところだった。毎年そこは散るのも早かったけれど。もう、ここに三年になるので、僕はそれを知っていた。昔住んだ場所のことを、あまり思い出すことはないけれど。五反田でよくヤフオクの商品を出しに行っていた、今でもコンビニの人は元気だろうかと思うことがある。あそこは、たぶん家族経営の店だった。そこから出荷する商品で生活費を僕は工面していたのだ‥