セミの声と騒音の

とにかく暑い毎日に、僕は考えることすらもおっくうになっていた。でも、風は吹いていた。風は次の季節を運んでくるのだと僕は思う。アップル株頼りの僕は、下落したので、ほとんど利益が無くなっていた。でも、アマゾンも買っておいたのはよかった。商社とメーカーのような、それはどちらかが上がれば下がるような相関関係のような気もする。だから、どちらも同じぐらい持っていたいというふうに思う。風はなかなか吹いては来なかった。夜になると部屋の温度が上がるのは、下の階の影響のように思えた。しかし、何らかの仕事をしていると極端に運動不足になってしまう。体はそれを知っている気がする。

秋の日差しはまだだろうかと思っていた。目黒にある林試の森公園を思い出す。その、出口がどこなのかわからなくなる公園の中で、今の感覚は落ち葉のようにすでに見える記憶を感じる。思いだしていた。足の落ち葉を踏みしめていた音を。今日はどこに向かって歩いているのだろうかと思うのだ。

今は新しい空に、次の季節の訪れを待つだけ。でも、何も変わりはしなかったが。太陽は明日も照りつけることだろうと思う。