シムカードと雨

雨の中をスーパーに行って、帰ってくるときにいつもの、歩道橋を一つ渡る。行きなれた道、だけど何も変わっていなかった。でも、その街には一つ一つの、自分の通る道があって、この道もその一つだった。僕は昔住んでいた相模大野にも同じようなルートがあったことを思い出すのだ。少しだけ車の多かった道を渡る道。うまく渡れば、スーパーの姿は目の前。でも、僕はあの頃のように生きているのだろうか?合併していたオーディオメーカーの広い駐車場の横を通る時。今の状況を思い出してみると、でも、昔のようには思っていたことをしていないと気付かさせられる、オレンジ色のスノーボードも、長い間ホコリを被ったままだ。そんな気がさせられていた。

歩道橋の下は車は来ていなかったので、車道を渡った。太い国道だが、信号は赤になっていることが多い。理由はわからないが、その方がメリットは多いのだと思う。冷たい、一人ぼっちの感覚の中で、でも、スマホには新しい通信業者のシムがささっていることを思い出す、僕は、今日通信速度とその料金に期待して乗り換えたのだ。