梅雨の目黒川、五反田方面

ぼんやりと一人、目黒川を五反田方面に歩いていると、桜が咲いていたというわけではなかったが、青々としていた植物を道にいくつも見かけた。水質は悪く、緑色に濁っていた。魚影も、そこに僕は確認することはできなかった。でも、そうしてしまうのは、釣りに来たからというわけでもなく、ただ、暇だからであって、舗装された地面から木の根が突き出ているような風景を、見ていた。しかし、木からしてみればレンガやアスファルトなどは大した脅威ではないのかもしれないが、この木の根はそのような事実を証明しているようであり、僕は、それを、確かに見ていた。冬は、趣の異なる景色の中を、僕は、そして、歩いていた。その景色を歩きながら、でも、ある中国人のことを僕は思い出していた。彼はシンガポールでガイドをしてくれた人だった。そこでタピオカミルクを、そして死ぬほど飲んでいた記憶がある。

そもそも、そんなことはどうでも良かった。そこから、スターバックスに寄り、パッションティーを飲んでいた。憂鬱になるほどすでにコーヒーは飲み飽きていた。アイスティーはやや高額ではあったが、種類も豊富だったので、僕はまた試したい。砂糖を入れずに、最近は虫歯対策をかね、飲んでいる。甘い菓子だけはいつも、リモート勤務が続くと欠かさず食ってしまうからだ。カフェインと糖分だけは、とにかく増やさないようにしなければいけないと思っているのである。