夜の窓で

僕が新人の頃、25万のサウンドシステムで聴いていたのはブリトニー・スピアーズだったということを思い出しながら、憂鬱な思いを抱えている…。僕が当時、ポテチを頬張りながら自慢のサウンドシステムで聞いていたのはエミネムの、あの曲だった。そして僕は最近ランニングを始めてみたが、膝の調子を崩して断念していた。今でも現役というのがすごい、エミネム。当時僕はそれほど仲の良くなかった友人にライブに誘われた。ファンだった歌手が流行りだしたという理由もあり興奮していた彼。僕は、付き合いもあって、8千円を払ってライブに出かけたものだった。今思うと、行っておいてよかった。そう、僕は中学の頃、秘密のライブと名打たれたチケットをメンバーからもらったことがあった。電話をくれた彼には確かに、昔からのエミネムのファンだったという理由があった。そして授業の終わりに、同級生の友達同士で組んだというバンドから、彼らの作ったチケットを手渡され、ライブに誘われたこともあったのだ。彼らは今ではちょっとした有名人だ…。それは、近所の公民館でのライブだった。でも、自分から掴んだ縁というのは、大学や会社などでは、正当なものとしては、あるのかもしれない。

僕は中学の頃はエックスを中心としたロックは敬遠していて、そこには行かなかったことを、今でも後悔している…。大学での同級生の公共的な活動だとかはよく知っている。しかし、小学校や中学となると、そういった人の存在はかなり稀ではある。それは、それとも多いのだろうか。実際確かに、彼らは、まわりにはいたのである。そして、二度と会うことのなくなった人たちなのだということを、最近は感じたり、良く考えたりしている…。きっと、医者や弁護士になった人というのは、能力のない人間にとっては、小学校ぐらいまでの仲で、終わりだったのだろうと。