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僕はアイフォンを売り払ってからというもの、部屋の中で特にすることもなく。そして外に出ても通り過ぎる風景に、何も気を引かれるものは見つからなかったのだった。そこで立ち止まらせられる看板もなく、人間が気に留めるようなことといえば、そんなものだったのだ。僕はそれは、たかが知れていると思うし、アイフォンのような物理的足かせが無いことには、人は本当につまらない方向にしか向かわないのだということを理解した。必死で走ることはない気がする、アイフォンのように、心理的に拘束されるような、高価なものを失うようなことがないことには。学んだのは、アプリで高額なものを買うということは、非常に危険を伴うことなのだということだ。学んだというよりも、査定のなされた店の中古を買うのが一番なのだということである。
長いこと僕は、ベトナム旅行記について書くのを忘れていたけれど…。僕はバスの中でアイルランド人とベトナム人ガイドの歌を聴きながら、あの日サイゴンへ向かっていた。着くと、空港に行くには時間があったので、とりあえずその歌を聴いていたことを思い出しながら、ハイランズコーヒーという安い店のドアを開ける。そこのコーヒーは生缶コーヒーというか、チェーン店だがなかなかの味で、展開しているスタバも、勝つには苦労するように思わされた味だった。とにかく、コクと切れ味は非常にきっちりとしているのである。また、外にでると、タクシーを使って有名な店へ。屋台の店だが、前は閉まっていたけれど今日は開いていた。人もまばらだったが、北部などの郷土料理をアレンジした味ということだったが…非常に安かった。ネットでは評判なのだというが何もかもがかなり最高。僕はうまいので今度来たときもここへ来ようと思った。それから入ったのが、次は日本人経営者がやっているというふれこみのマッサージ屋だ。入り口では店のスタッフがギャグをかますと笑っていた。普通のマッサージ屋だったが…マッサージをしている時に目をじっと見てくる女子にこちらとしては…。こんなところで、非常にその目は何というか。それは、薄ぼけた暗闇でかなりエッチに見えたことを記憶している、眠かったが、愛情表現なのかもしれなかったが、なんだか知らないが…。