ツアーのアイルランド人と、ベトナム人ガイド

クチトンネルのツアーへ向かうバス。日本人は一人だったが、メガネを掛けたベトナム人の女性ガイドが興味のある素振りで僕に話しかけてきた。しかし彼女は、気分的に行動するので、時々僕を含めて乗客が置いていかれた。そんな危なっかしいガイド。僕は女性は苦手で、それが外国人となると、なおさらだった…。でも、彼女のことはわりと好きだった。英語は堪能で、彼女はときどき欧米人の笑いをとっていた。バスはまず、漆工場へ。日本の土産物屋でよく見かけるような、貝の光沢を生かしたような、工芸品。しかし絵や模様もどうかと思ったし、B級品の部類だったが、これだけ並べられると買っていく人もわりといた。次は射撃場へ。僕は撃とうと思っていたが、値段をきくと10発3000円とのことで尻込みし、撃たなかった。しかし音は想像以上で、アイルランド人たちが勇んで挑戦していた…。AK47という名の、有名な銃。彼らは、僕と違って撃つ機会はけっこうあるような気もしたが…。しかし、銃は固定されていた。なにか問題があったらしく、バスに乗ってすぐに出発すると、アイルランドの若者が数人置いていかれていたらしく、バスの中は、ちょっとした騒ぎになっていた…。僕も少し楽しくて、彼らのことをわらっていたと思う…。