カンボジアの通りを歩く

風呂から上がった僕はまずはマーケットに行ってみようと思い、そこへ向かった。かなり歩いていたのでマッサージを受けようということを考えながら、通りに出ると、ベトナムほどではないが、トクトクバイクに声をかけられる。ベトナムと違うのは、性的な勧誘がけっこうあったこと。カフェオムという、闇風俗はベトナムにはあるらしいが…。観光客価格なので、オトクではないことは、よくわかっていた…。それに、ベトナム人の方が日本人ぽいかなということも雑感として。しかし、向こうには、表立った風俗は無いようだ。そういう何かがあるのではないかという期待も若干は。ただ美人はマトモなところにしかいないというのが一つ。マーケットは期待していたように布を売る店が多い。デザイン的に良いものがあれば買おうかと思ったが、今思えば、象の置物でも買っておけばよかった。しかし、素敵な女の子の押し売りを受けつつ、飯を食う。カリカリとしたピザが美味しい店だった。そこで、調子に乗ってモヒートをたのむが、50円ほどとはいえ、タイとは違って、微妙な味だった…。そして、店は、祭りの露店のような雰囲気だった。しかし、ベトナムやカンボジアでは食べ物の当たり外れがタイとは違ってけっこうある。子供を連れた日本人の家族連れ、僕と歳はそうは変わらないお父さん。遺跡巡りはハードだったかもしれない。

それから、酔いを覚ましに喫茶店のブルーパンプキンへ。そこはカンボジアにしては割高だったがうまかった。口当たりの良さがポイントだ。でも、熱帯なので、洋菓子をあまり食う気にはならないというのがある…。アイスと、アイスコーヒーを食った。水も買ったがホテルで無料だったとは気づかずに。それからフラフラとマッサージへ。着替えて、青年に1時間ほどやってもらった。西洋人のおばさんもわりといる。石を使った、フットマッサージ。そういえば、マーケットでも、店員同士でマッサージしている人がいた。しかしそんなことを思い出しつつ、薄暗い部屋で少し眠った私は、プラスで1ドル渡した。そういう習慣はないとガイドにはあったが、善意が問われるところでもある。5ドルという青年は、曇った顔をしていた…。チップと、そして、彼は言った。アメリカ人などは、どうしているのだろう…。けっこう、この問題は大きい。そして特にカンボジアではそれを感じた。