ベトナムとそして、タイ

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安宿に戻った私は、ベッドに横になった。しかし、激しすぎた一日の終りにクラブのベース音に眠れないという地獄が待っていた。そして水を浴びながら窓なしの宿を選ぶというのも選択肢の一つかと思った。なんだか、ムラムラするのも、妙だ。それは土曜日だからなのかクラブ音がそこに流れているからなのか。どちらにしても、ブイビエン通りというところに宿をとるときは、窓無しの部屋をオススメする。それから、朝食を取るために街に出た。昼の便で、カンボジアに行くために空港に戻らなければならなかった。朝飯を食うためだけに、行っては帰りをくりかえして、通りを探し回る。チェックアウトにしてはわりと、遅い時間だったのかもしれない。しかし、バインミーという料理は、まだ食べていなかったし、スマホを見せられながら出るときにソファに横たわった老人に12時までだと言われていた。あるき方の情報が2年前のものなのでそこはもうなくなっているようだった。ホテルのドアマンに、「そっちじゃない」と大声でいわれても、潰れていた。支店の方へ私は向かった。そしてやや古風な感じの女子にバインミーなるものを作ってもらった。フルーツと言う感じのする飲み物のオレンジのスムージーは、グレープフルーツのような味がして、本来こういう味なのかと感じるほどに新鮮すぎたものだったが、乳製品を始めとした食材の鮮度が国内とは段違いだ。本場と言うか、採ってきたばかりの草を食べているような感覚がする出されたバインミーだったが、パンは期待したほどのカリカリ感はなく、例のごとく香草の味が強すぎて、なれるまでには微妙かも。しかしお値段は安いので納得だった。

そしてホテルに戻ってからバスターミナルへ向かうと結構長い距離。管制センターのおじさんに、「エアポートどこ?」と、英語で尋ねると、全く通じなかった。公園を散歩したりしながら、ホテルにどうにか戻って、チェックアウトはしたのだけれども、そのとき示したおじさんの強烈な眼差しを、いまでも覚えている。歩き方の索引で調べて出した言葉に、驚愕したような顔で、そのバスがあるであろう方を、真っ直ぐに指差しておじさんは答えてくれたのだった。そしてバスに乗ると意外に早めに走り出して太めの女性に100円徴収された。また、戻ってくるわけなのだが…。乗っていると、手を降ってくれる、それを知らないバイクの助手席の女の子が、何人かいた。しかしベトナムという国はタイと違って気をつける点が多いように感じられた。しかし料理は不味いものは少ないような気もした。特に、コーヒーとフルーツの味は、ねっとりとしていて感動モノである。