バイクタクシーから見た通り

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ホテルに戻ると私は、悪用をふせぐためにクレジットカードの会社に電話しようとしたが、いかんせんどうあがいてもつながらなかった。また、ベトナムにおいても公衆電話など、外を歩いてきいてみても、どこにも存在しなかった。それを探している間にスられるのもまた、怖い。じっくり調べていると、スカイプからの通話が可能らしく、マネーを購入し、ボタンを押す。すると、トゥルルと、すぐにつながった。ネット上では、それは、東京から発信しているのだという設定らしかった。もうすでに、そこでも、国際電話なんてものは必要ないのだということを実感。通話品質も、嘘のように、都内と全く何ら変わりがないのである。

話し疲れた私は、グラブのバイクタクシーでカニ料理の食堂へ向かう。ニケツしたカップルの後ろで、風がとても、気持ちよかった。ホーチミンという都市は、徒歩でも車でもなく、バイクで移動するのに、非常にちょうどよい距離感だ。緑のヘルメットを笑顔のぎこちないライダーに返すと、私はそこで、蟹チャーハンを食べた。888という、お気に入りの現地の酒を煽りながら。まどろみの中で、もう少しベターなホテルを選んでおくべきだったと考えていた。カニの味はと言うと、毛ガニの方が、カニを感じられるように思えたが、これだけ正月並みに入っていれば、何も悪くはないような気がした。しめて1200円ぐらい。しかし、うまいからといって、いっぺんに食いすぎるのも良くない。そして、私を店に来たときから見ていたという日本人とベトナム人のカップルにビナサンタクシーを見つけてもらって、それに飛び乗って、帰った。