ウィンドウショッピングのチケット

昼頃、代官山の蔦屋にフォトグラファーの資料を探しに出向く。そこに向かったのはネットに出ていたからだ。しかし、行くのは初めてだったが、駅からのやや入り組んでいたがなんとなくキレイな道にわりとアガる。ハリランのストアも見るのは初めて。しかし、やや、入るには適当な格好ではあった。そして歳もどうなのだろう。隣には、APCもあった。歩いていくと、目的の書店があり、中に入った。
店の手前には、高そうなオシャレな木造のレストラン。僕の手にとった本は、どれも魅惑的なものばかりだったが、風景写真というカテゴリで考えると、あまりにも少なかった…。やはり写真美術館のほうが豊富な資料があるのかもしれない…。多くの、20代の女性とすれ違う。スタバには、本には目もくれない人々が長蛇の列を遠くまで作っていた。そして、そこまでして、ここで飲まなくても良いのではと、心の中で、彼らに伝えた。
すれ違う女の、流行っているような赤い口紅。歩いていると、好きなヒバの匂いがした。資料集めには向かない場所だったが、しっかりした作りの、キャンバストートを探していた。よく覚えていた昔の会社の人の顔。彼女は、今は自営なのだという。しかし、まだ未婚だった。電車に乗ると、どんな車両を選んでもベビーカーに取り囲まれない休日はない。子供は私に対しても、すぐに求愛の目を向ける。そして私は彼らの親ではない。そして、毎月の税金はちゃんと払っている。
帰りに、服や小物でも見ていこうと思ったがやめた。ウィンドウショッピングをするには、アイテム的にもどこでも良いというわけではなく、選んだ店に行く必要があった。なんとなく、もうすでにそういう年齢なのである。