
ぼんやりと目覚めると、すでに昼ごろだった。とてもうるさかった工事の音と、演説の声の中。そして、トーストを焼きながら考える、僕の好きなものについての洞察。尾崎豊のlast teenage appearanceという名のアルバムを思い出した。あまり意味は無いのかもしれないが、彼の十代の最後の姿は、一体、どんな風景だったのだろう。そういえば、コンビニのpenという雑誌で尾崎特集が組まれていた。ややマニア向けの、3年に一回は必ずある特集。テレビでの特番としては、十年に一回だろうか…。ネットで流されている尾崎の動画は、今でもネット以外では見ることのできないそういったテレビでやられていたお蔵出しの映像ばかりだが、私もニルヴァーナのサタデー・ナイト・ライブの動画を持っている。ネットでは存在しないし販売もされていないのが、その、私の持っているニルバーナの映像なのである。ただ、機材を壊すところまでは番組上では見ることができないけれど…。20代までが限界の振る舞いと歌詞かなと思って見ているときに、それは今、甘酸っぱい思い出として蘇る。
割と悪くはない音だと気づかされたPCからCDレコーダーに繋いで録音したCD。曲番号はつかないけれど。なぜそうなるのかを考えた時に、AVのモザイク処理と同じだということが思いうかぶ。解像度が高すぎるとそれ自体聴いていて疲れるというのがあるのかもしれない。不安定さは拭えないので、ただ、もう一度CDを借り直すかもしれない。そんなことにまたカネを使うのかと考えるのは、暇人なのかな。もうデザイナーはやってはいないようだったs玉の会社の上司。春になり、ギターケースを抱えた人を駅で二人見た。もう神田にあった事務所は閉鎖され、今はs玉にある灼熱の事務所で、彼らはナック5を聴きながら仕事をしていることだろう。しかし、最近思い当たることがある京浜東北線と埼京線。赤羽からは、同じルートを走る2つの線路。通過したり停まる駅を比較するとよくわかるが、京浜東北線が男の路線だとしたら埼京線は女の路線かもしれない。多少女性的な文化よりの、埼京線。それに対して京浜東北線の駅は性風俗の発展した駅が多いように感じられるのである。