今日に見るアキバ

形態こそ変わりこそすれ、しかし、男たちの煩悩の世界の中であることには、変わりは無いのかもしれない…。僕にはカップルや子供連れは、廃人に比べると割と少ないように思えた。そして、目的だったK-BOOKS。店自体がそこから、廃人自体の存在を見えない存在のようにしていたのだ。コンピューター館に積み重ねられていた本の、心身を削って描かれた女たちに、もう興奮することはできない。とにかく、近隣の店のイベントばかりが隆盛している…。
ようはネットで手に入るような情報や家電は、印象に残らないのである…。僕はそんなふうにして、「見えるべきもの」についてを考えているのだ。様々な建物が建ってはいるが、そこは、とにかく、男向けのフィギュアとグッズだらけというのが、間違いのない認識のように思える…。しかし、そういう点では、池袋との棲み分けができているのかもしれないが…。今日は秋葉原に行ってきた。しかし、秋葉原に行くのは、二年ぶりぐらいだろうか…。僕は、そういうわけで、ネットでは認知することができないようなものに人は流れるのだと結論づけた。メイドの存在自体もその象徴だろう…。そして、体感するものを扱う店に変わりつつあるのが、ソフマップ。それ自体がイベントスペースのような店となり、いずれ、しかし、ゲームソフトも淘汰されるような予感のする案内図を見ていた。大通りの旗艦店では、僕には、家電はおろか、すでにPCさえも扱われていないのに気づかされた。そんな新しい時代の入り口に立っていた。