記憶の中の感覚

昔出かけた夏の日の、太陽の下。こうして生きた意味に、そして、海は存在した。僕は一人だった。波の無い海を沖に浮かんでいた板にまで泳いだ。僕は思い出すのだ。でも、こうしていたとは思わずに。底には、豊かな海藻が見えたっけ。住み慣れた街の、怪しい道を、そして今日も歩いていた。