ラオスにシーパンドンというところがあって、そこにあるデット島というのがヤバイぐらいに沈没するスポット、とのことだった。カンボジアには行ったのだけれど、雨がふったりしていたけれど、たしかに、夕日がきれいな地帯だった。まず、日本では見られない景色である気はする。僕は主にアンコール・ワットを回ったのだった。遺跡そのものよりも、それを取り巻く豊かな自然の方が気になった。だから、その周囲にある地帯の景色が美しいというのはうなずけるし、スリの多かったベトナムよりも治安も良さそうなので気になる場所だ。気がつくと外は雨が降り出していた。観光客の少ない場所が好きだというのなら、良い場所だと思った。今でも、アンコールワットを案内してくれた青年のことを時々思い出すけれど。静かで良い場所だった。シェムリアップは観光地化されていたとはいえ。彼らは、滞在日数が少ないチケットを見て、寂しそうな顔をしてくれた。それぐらい自国の経済が心配になっているということなのだろう。日本も少しはその意識を見習ったほうが良い。あれほど教育も行き届いていない国で。日本は贅沢貧乏になってしまうのではないかと思うのだ。欧米の愛国心と比較しても、きっと、そうだと思う。夕日が綺麗だというだけで、あれほど人を引き付ける街というのも、珍しい。そのような場所が他にもあるのなら知りたいものだった。
ガスの抜けたコーラがもったいないので、炭酸をそこに注いで飲んでいる。最近はミネラルウォーターを久しぶりに買って飲んだけれど、こんなに美味い飲み物だったのかと感動させられた。色々飲み比べてみたいものだ。ボルヴィックやエビアンはどんな味だったが、よく思い出せない。美味かったのかさえも、記憶になかった。美味いというふうに、それを表現するのもどうかと思うけれど。日本酒も、水がたしか重要だった。修学旅行で聞いたことがある気がする、綺麗な空や城のある街で。仲の良いとも言えない級友とバスを待っていた。それで、人と旅行することほどつまらないことはないと、気づいてしまったわけだったが。なかなか、同じ価値観を同じ時間の中で共有するのは難しい。