いつも時を描いている
最近はあまり仕事をしていないというか、年度末のことも忘れ去られたのが今。これが普通なのかとも感じられる。今は高級車の装飾という、わりと絵作りの必要なカテゴリのジャンルの仕事をしている。これが、写真とロゴオンリーのデザインとなると、アイデア出し自体に苦労するというのが、私の正直なところ。ただ、そこが仕事のしどころなのでもあるが‥。パッとしたことが何も私は思い浮かばないという‥。やはり概念よりも具象的なビジュアルが先行してしまう。
言葉や事物を図形としてとらえ、美しい図を作るというのが、レイアウトの基本らしい。やはりこれだけ雑誌の表紙のような、詰めたものを作っていると、テクニックを越えた個性という目には見えないモノが感じられてくる。それをこの年齢で感じさせられるというのは、あまりにもチャンスに恵まれてこなかったことのようにも思えるが。
しかし、街に出ると、本当に疲れる。休日だと自由なのでなおさら。外を出歩く若者。20の頃はあんな暇は何もなかったが‥。自由だと感じたのは30を過ぎてからだろうか。ただ、当時した仕事で今役に立っているものはほんの少しだった。