見ているものについて何も思っていないと昼になっていた。気がつくと、いつもそうだった。友人の買ったマンションの下落した価格のメールが僕には入る。興味もないのに入ってくるメール。外を見ると今日はよく晴れていた、でも、少し雲がかかっている。車が、時々歩いていた通りを横切っていくのが、マンションの影に見える。僕は今日は雨は降らないように思えた。
漢方薬の薬局で処方してもらった薬は、非常に一般的に思えたものだったが、その場で飲むと少しだけ効いているように思えた。プラスで体質を改善するための薬を教えてもらったが、一月分8000円と、かなり値が張る。僕は箱に書かれてある説明文を読んでいた。漢方薬の薬剤師は病院を否定し、病院は、漢方薬は補助的な役割でしかそれを出せないのだと言い張る。僕はどちらのやり方を受け入れるべきなのかを考えていたが、病院の方は、仕払う額が安い分、効果は微妙なように思えた。空からは予報されていなかった雨が降り出していた。それに僕は今までの病院のやり方では治らなかったのである。石橋を叩いて渡るようなやり方では駄目なのだろう。僕はとりあえず一週間分それを買った。効果が出れば、もっと買おうと思った。体質改善の薬はいわゆる健康食品なのではあるがそれも今度買ってみるつもりだ。
そんなことを考えながら、サマソニのラインナップを見ていると、ホンネという人が出ていて、それは見てみたいと僕は思った。でももうひと押し誰かいないだろうかと思ってはいたけれど。ブラーは最近は、曲が出ているかもよくわからなかった。僕は薬局を出ると歩き出した。何人かの女が体を寄せてきたけれど、振り払うようにして駅へ向かった。やはりブックオフなどのプラスアルファがないと街の魅力としては薄い。越谷レイクタウンでズボンを試着しようと僕は思っていた。スマホで在庫をチェックしていたからだ。目を閉じると浮かぶ株は、微妙なラインだった。利上げが終わると単純にそれは上がるのか?でも確かに、2022年からのチャートを見ると、不穏なカーブを描いている。そのタガが外れた時、株は繋がれていた紐を解かれた馬のように走り出すのか?でもそれはそうなってみなれば分からない観測ではある。