フォーエバー海

フィルコに変えて、macのキーボードは打ちづらいなと実感。昨日、ぼんやりと逗子へ。それにしても、最低気温が25度以下にならないことには、どちらにしても暑すぎた。電車の中はわりと混んでいた。学生がこんなに乗っているのを見たのは久しぶりだった。窓の外は、もうすでに完全に見慣れてしまった景色。一人の女生徒が、なにか背中に文字が書かれたポロシャツを着ていた。それにしても、一時間ほどで海まで着くというのは、たやすいアクセス。そして、着くと、さっそく喫茶へ突っ込んだ。ふっと、目黒まで通勤していた輩の横顔を思い出す。すると、ドアに入るときに、ちょうどオッサンが出てくるところだった。席で、丁寧に焼かれたシャケのスモークを食う。珍しかったというのもあり、うまかった。

バスは空いていた。しかし、浜辺にも、先週ほどには人は見かけなかった…。海に行くであろう人は、二組ほど。砂浜は先週とは打って変わったストライドの長い波が打ち寄せていた。波を待つサーファーが一人、そして、そこに孤独に浮かんでいる姿が少しだけ似合う。ただ、これが海本来の姿のような気もしたが…。やや、自由さをえたかのようなのびのびとした波を受けながら、でも、潜ると、10センチ先も見えないという濁りよう。台風の影響もあるのかもしれない。とにかくまあ、濁りがこすぎたのだ。少し泳いで底を見ると、クラゲの傘をいくつかレントゲン写真のように底の方に数体見かける。ただ、しかし、濁りがこすぎてよく見えなかった。刺されると死に至ることもあるものもいるのだという。そんなクラゲを僕は見てみたかった。

そして、やはり夏が延長されていることを実感する。陸に上がって横になると、日差しはきつく、その温度で、16時だというのに汗が吹き出してきたのだ。また、帰りにはアイスクリームをあの店で食おうと思った。また、そして、海に潜りながら、ランチで食べた鮭のスモーク焼きを思い出していた。飲んだ潮で口の中は、しょっぱかった。例年なら、でも、バスはごった返していてこうもスムーズにはいかないだろう。そして、そのアイスを人気のないアイス屋で食った。バスは、帰りも空いていた。どこか、遠くの田舎に来て乗ったかのように空いたバス。緑色のクリームソーダ。またここでそれを来年も同じように飲みたいと思いながら、多分今年最後になるであろう、逗子を静かに後にした。