
恋愛には罠のようなものもあるのかもしれないが、そのときはすぐに別れれば良いだけの話だ。しかし自分とは、誰だろう。その理由を考えることにさえ、疲れ果てていた。出会い系サイトで女の写真ばかりを眺めていた。ディズニーが好きだったような子も、30になると、あらかたなりをひそめる。心の中ではまだ、ミッキーが好きなのかもしれないけれども…。一歳の歳の違いで変化する、女の顔。そんなことを考えると女のために男としてできることがあるはずなのではないかと思うわけで。35になると、やや、スレた顔立ち。40になると、どうしても何かが微妙になってくる。最近は、年の差婚というのが流行っているが、おそらく、裕福な男性ほど、その傾向は高い。実は私もその一人なのだが、自分と同じではなく、別の世界を生きている人を見ていることの方が、無性に魅力的に感じるようになるのである…。しかし、こんなにまでまじまじと女の人の顔を見たのは初めてだった…。
昨日は昼に食べたお好み焼き粉のせいで一日中寝込んでいた。要冷蔵だったが、大丈夫かと思い、食べると一気に腹痛が。賞味期限を見ると、4年前。ネットの情報によると、中に入っていたダニのせいなのだという…。丸一日下痢をしながらそれらを排出しつつ、ねこんでいた。体じゅうに、そして、発疹が出た。色々な計画が、台無しになってしまった。冷蔵庫には食べる予定だったコージコーナーのモンブラン。雨が外はふっていた…。
しかし今になって、なぜ、俺は女を求めているのだろう。時間はもったいないし、利益もないし、何も建設的な発想ではない、AV生活から脱出したいというのが、一つの本音だ。恋人を作り、指示をすれば、頭の中でイメージした様々な変則的なプレイへの対応が可能になる。そんなことを考えているというのは、冗談だが。自分が作るように、飯も、危険なものを食べさせられるというようなことはないだろう。そんなことを考えながら、誰もいない日の夜に目を閉じていた。