
処理が面倒だと思い留まっていたが一週間ぶりにオナニーをすると大量の精子がそこに飛び出してきた。そして、届いたCDレコーダーで、さっそく録音を開始した僕の汚れた指だった。それは非常に安定した動きであり、確実に4枚焼いたデッキには、最初はとまどったけれど。tスウィフトもこのメカで、でも、焼きたかったものだった…。しかし腕を組みながら、ポップソングを今後も僕が聴き続けるのかということ、そのこと自体が不安になっていた。歌自体のほとんどは安っぽくて、大勢で恋愛や夢を歌い上げるというものなのだから。確かに精巧なダンスチューンも散見する。ノラ・ジョーンズのような方向性ならば、でも、ありのような気もする…。AVにしても価値観の違う人間同士の性を媒介としたゴッコ遊びに感情移入することを続けなければならない、おじさんとしては、一人ぼっちで。
しかし肌寒い、外は、まだまだ。先週、武蔵小杉に行ってきたのだ。袋を下げた人はあまり見かけなかったグランベリーモールから出てくる人たち。よく僕は理解できない、何のためにあそこに行くものなのかが。雑誌で見かけるような感じの人が、自分だという風に思いたいだけなのかもしれない。
読み出している、最近はまた、小説を。淡々とした執事の話で、面白くもなんとも無かった文庫本。ダウンタウンばかりが出ていたりするテレビ。いなくなっていたり残っていたりする、昔出ていた人。あまりなかったけれど、目を、留めるようなものは。歳がいくと、新しくでてくるような芸能人はあまりいないということでもある。ただ、残るのか、消えるのかということだけ。中間層のあまり見かけられない30代から40代ぐらいの人。占めているのはネームバリューのある人間と、女性を中心とした若手ばかりの画面だった。
外を少し歩くと、商店街はもう、行き飽きていた。特に、無印など。読まないし、買っていない、雑誌も。人が得たいと思う知識などその程度のものだろう。