島へ向かう

それから、朝5時に起きて行動を開始した僕だ。なんせドンムアン空港発の朝7時の便に乗らなければならない。海外の空港で割と広さもある入れ子構造は、まるで迷路のよう。エアアジアの親切なおねいさん二人に案内してもらった。でも、どんな服を普段は着ているのか、少し気になった。意外にジーンズにビーサンかも、と。街を歩くうち、白人を含め女性のスタイルの良さと気品には近づきたくなる。

白人のほうが、感覚的には日本人にとっては近い感じがするような。意外に、タイ人はそうではない崇高な感じがした。宗教と、経済的なものだろうか。どうにかようやっと、出発ロビーに着いて飯を食う。チャーハンのような弁当を食べ、コーヒーを注文。そうでもない味のコーヒーは意外に売店で240円ほどと、日本的なコンビニ感覚で行くと高く感じるので、果物ジュースをもっぱら頼んでいた。そして翌日は、南部のスラタニ空港へ。

エアアジアの飛行機に乗った。とにかくチケットは安かった。そこからバスで港へ。船でタオ島を目指した。他にバスか電車から、船に乗りかえるジョイントチケットというのがあったが、夜行の上時間がかかりそうなのでやめた。今回の飛行機のルートでも10時間と、かなりの長距離。お魚を見るためとはいえ、そこに往復13000円を投資できるかどうかを判断するのも考えものではある。

スラタニ空港でのバスでの乗り換えは難しかった。ツアーのような案内人がいないので割と手間取った。自分でカウンターを探し出し、チケットをもらわなければならない。アメリカやフランスなどでは無視されるのは間違いない状況。外は曇っていたが、晴れていたらそうとう暑いだろうということが予測された天気。生命力のあるヤシの木が、空にいくつもそびえる。このあたりはヤシ畑なのだろう…。味の素などの日本企業の名前もチラホラ。車は、トヨタばかりが走っていた。そしてやっと、フェリーターミナルへ。

1時間と、かなり長い距離を走って、マツダの店舗も見かけたけれど。しかし青い海を見ても、なんだかそこまでのヤシほどの感動はなかった。潮風がなかったからだろうか。バキュームカーが吸い出しを行っていて、少し臭い。しかしレストランなどはかなり清潔だった。そこで、歯ブラシを購入。外人向けの、毛先の固く尖ったモデルだった。出港まで時間があったが、メシは食べなかった。あとでこの選択で、僕は後悔をさせられることになる…。