瞼の中の地下鉄で

誰もそこにいない時には
何かを 考える 角を曲がって
存在する自分が何であるかを確かめたい
目を閉じている 時々 僕は 電車の中で

 

目を閉じたまま 一歩づつ 歩き出す
年老いた窓ガラスに映る自分の姿を見ている そして
雇用主ではなく 多くの人は 労働者だが
努力しても幸せは約束されてはいないのだ