ムードを感じ取るチカラ

昨日は代々木公園をsと歩いていた…。オッサン二名では、場所にそぐうはずもなかったわけだが、レイバンのサングラスをかけてみた僕は、いつもとは違う微妙な違和感を感じていた。しかし、ミドリは予想以上に蒼碧しかったので、キレイだと僕は思った。芝の上に寝そべる人多数。背中や肩を露出した裸エプロンのような格好で、日光浴のようなものにいそしむ人も。スタイルがよかったり、どこか筋骨隆々としていたが…。我々も歩き続けた。サイクリングコースで何度か子供の自転車に抜かれた。入り口あたりで照っていた日がいつのまにかなんとなく陰ってきた売店のベンチに私達は腰を下ろした。

ベンチの隣りには、母親に連れられた金髪の白人の女の子二人。4歳くらいだったが、どこか将来が期待できそうな顔立ちだった…。そこでサングラスをかけたりはずしたりして私は遊んでいたが、いかんせん風が冷たく、どんより曇ってきたので、まわりは一気に撤収した。世の中の人というものの多くの動きはそういうものなのかもしれない。僕はそこでそんなことを考えていた…。遠くのベンチに、同性愛者のような男性二名。若くはなく、少し歳がいっているようだったが…。私達に限ったことではなく、男同士だと、同性愛者だというふうに見られてしまうというのが、日本の世間の不気味な特徴かもしれない。そして私達は女性と子供の楽園のような代々木公園の一角の明るいムードを粉々にぶち壊してしまったのではないかと、その日寝る時、私は反省して泣いたわけだったが…。