高値更新の街角
高値更新の街角

日差しの当たる窓際は、人の理解を超越したかのように思える風景だった。冬はそんなことを特に思うけれど。自分の周囲のことを思うことのつまらなさ。でも、この生物多様性の中で、何か面白いことを見つけたいとは思うけれど、今年も冬は寒すぎた。川面と平行に飛ぶ、鳥を見かけた。空を横切る、白い、飛行機を。建設中のアパートはこのところずっと、幕をつけたまま、声だけが聞こえて、中が今どうなっているのかまったくわからなかった。それを知ったところでと、また、歩き出す。受験に失敗した受験生みたいに、そこにあるのは、変わらないままの現実だった。

ブックオフで、コミックを手に取る興味も薄れ、書籍コーナーに行ってもエッセイばかりで辟易させられた。週刊エコノミストは、コメンテーターの答え合わせをしているみたいで笑えた。先週は円安特集だったのに、急高になった時なので全てが滑稽である。隣のショートしたおじさんも、臭い気を吐いて、そこでにやけている。こんな、でも、馬券売り場のような一角のような書店を出ると、冬のくもり空の下で友人のことを思い出していた。それから、AIと話したことなどを。落ち葉もあらかた消え去った通り、積み立てる金も枯渇し、沸騰する金融市場を羨んだ。それから、ヤフオクで入札中の商品のことを。今朝方高値更新されたようだった。ドトールのモカを飲みたいものだ。カカオも高騰。今年の終わりは、笑顔でいられるだろうか…。