11月の記念に残した日記
最近のキャッシュカードは存在自体していないようで、スマホを使ってローソンのATMで読み込ませてから、50万をつっこんだ。でも、金を入れたあとで、少し不安になり、反映されているのかアプリで見てみたのだが、大丈夫だった。クレジットカードも、存在する必要があるのかと、よく思うが、アップルペイが使えないスーパーでは必要だった。僕はカードを入り口に差し込むことに面倒さを感じているのである。さらに、アップルペイで事前にボタンをダブルクリックするのもかなり面倒に思わされている。そして、ポイントがつかないとはわかっていながらも、d払いなどで、スキャンしてもらったほうが楽だった。明細を見ると、d払いとしか書いておらず、詳細の情報がわからないのが、しかし、不便ではあった。
僕は自転車をこいでいた。もう、風は冷たさを帯びている。でも、昼は夏を思い出させる暑さを通りのどこかで僕は感じることもあるのだが、目を閉じると街の懐かしい景色が浮かぶことがあるのだ。前に住んでいた街の、パン屋にいた店員のことだとかを。彼女は2、3年で店からいなくなったものだった。それから、どこに行ったのかは知らないし、店の人ですらも知らないのかもしれない。建物に残されている言葉や声の面影だけが、歓楽街の遊女のサンダルのように残されているのだろう、もう、僕はあの街に住むことはないだろうし、訪れることもないのだと思う。そんなことを考えながら今日は自転車をこいでいたのだ。