赤坂という街

赤坂は外人が異様に多い。日本的な文化を感じさせる店が多いにもかかわらず。しかし、彼らを見るとどこか開かれた存在のように見えるのが、妙に不思議だった。彼ら向けではない映画館やライブハウス、演劇場が多いにもかかわらず。対して、少ないのが友達同士や家族や、カップル。そして誰もが、人それぞれ、融和性を他人に求めていないということがなんとなくわかる。だから通りを行く人は渋谷や銀座、池袋などとはどこか異なる感覚がするのかもしれない。どこか弾きあっているようでもあり、心の底では引き合っているような。そんな関係性が、街では、なんとなく、強く求められているのかもしれない。