見なかったようなものを見た

今日は特に、何かをしていたというわけでもなく。ただ最近、CDプレーヤーの調子が悪かった。アンプは、denonのPMA2000が安かったのでチェンジ。出品したら、すぐに、持っていたサンスイは売れた。ただ、とりわけ的確にJBLを鳴らすには、マッチしたアンプだったように思う。デノンはそういった意味では若干劣るが、ただ、ややコスト無視というか、価格帯の割には相当の高級機の音が出るアンプだった。一聴すればわかる世界ではある…。コンセプト以前に音の広がりが全く違うのである。

しかし最近PCオーディオで聞いている人は、たしかに多い。店に行ってもノートpcから音を出したりもする。費用対効果を考えると、ただ、やはりまだプレーヤーのほうがラクに良い音が聞けるようだった。何もそこまでしてとは思うが、これだけ取り揃えてしまったので、あとには引けないという、思いもある。かれこれこのシステムは15年はおそらく使っている。そしてCDプレーヤーのピックアップ問題に直面している。もう部品は無いのだという。ピックアップ自体のダイオードを治すのだという、流れになっている。スコープによる微調整などの技術がいるようで、たいてい、多くの修理屋では断られてしまうのだが…。

ただ今日はオラファーエリアソンの展示を見に、街に出かけたのだ。僕は、特に、行く宛もなく。彼の展示は、昔原美術館で見ていた。その時は衝撃を受けたが、今回はスペースが広めというだけあって、少し微妙だった。彼の展示するシステムを活かすには、この美術館自体が少し広すぎたのである…。前回は狭い空間を利用していたので、プリズムがよく反射していたような気がした。ミストも、目をみはるほどだった。立体作品は、やはり狭めのスペースのほうが良い気がする。こういった現代美術は、ただ、見飽きた感はある。物質やテクノロジーではなく、心理的に訴えてくるものを、美術館の中ではどうしても心のどこかで探してしまうのである…。

一日中何もしていなかったような気がした。僕は、窓の外を見ていた。なにもあるべきものはないのだが。酒を飲んだ。TVをそして、いつまでも見つめていた。