橋の思い出


今日はメルカリのシャツで、何もすることもなく外を歩いていた。何度か、かつてすることもなく出かけたことがあった場所に、消費者ターゲットが良くわからなかったが、僕は向かっていた。僕は、武蔵小杉のアウトレットモールへ向かっていた。こういった広い売り場は、都心にはあまり無いものだが…。いろいろな調査がなされて、建てられたであろうモール。食品売り場と、そして、服屋の2つといった印象だった。僕は、銀だこのような店は、やはりどこかしら必要なのだと思った。庶民的なフード店が、そこには無いのだった。僕は、一人で、そんな事を考えていた。心のなかでの位置づけが微妙だった。そして僕の歯髄から運悪く、侵入された虫歯。食い止めるにも、確かめるにも、防ぎようがなかった。午前中は歯の診療に出かけていた。若い看護婦は、さようならと、いつものように、最後に言った。
昔橋で、スペイン人らしき男たちに走ってきて声をかけられ、写真をそこで撮らされたことがある。コロナ無視で、ピーター・ドイグ展も会期で終わるというのも、イギリスらしいやり方ではあった。でも、僕はテートモダンに行ったことがあった。景色自体、よく覚えてはいないのだが。しかし、よほど彼らに信用されていたのだと思う。あの頃は、僕は、一人で何をしていたのだろう。橋自体もよく覚えていない。面白かったのは、断然、タイやベトナムの方だった。そんなふうに僕は、特にヨーロッパは面白いとは思わなかった国が多いことだけは確かだ。それは日本も同じようなものだが、ビジネスよりも宗教色が強くないと、心のふれあいを、何も、その国からは感じられないものだった。