Had too late to buy the Beams clothes.

僕は1時間ほど泳ぐと、心身ともにボロボロに疲れ切ってしまっていた。毎回何かしらの魚が見られるが、大きめの鯛が見られたのは、今年一番にけっこう感動させられたできごとだった。そんな僕が、普段どんな平凡な生活をしているのかはあまり言うことはできないけれど…。映像や小説などによる体験よりも、街などで実体験を重ねたいと常々思っていたけれど…。僕はこの間思い切ってビームスに入ってみたのだけれど、ときはすでに遅かった。勇気を持ってそこに入ったときには、僕の年齢で着られるようなアイテムはもうそこには、すでに一個も並んではいなかったんだ…。
僕はシートにぼんやりと横になってみた。突き刺すような日差しの下、足がうずもれる砂の感じが、妙に気持ち良い。ビーチで寝転んで、いつまでもこうしていたいと思ったのは初めてだった。砂の温泉を思い出してしまう…。これで、小脇にビールなどがあれば最高かもしれない。しかしビール売りは来なかった。来るのを見たことさえない。タオルをかぶっていると、多種多様な人が、用もないのに僕の周りを通り過ぎていく。僕は何度も海に潜った。水面で、かき揚げ丼が良く消化されないまま胃に残っているのがよくわかった。やはりモスにしておくべきだった。水は少し沖に出て、1メートルも潜れば結構冷たくて、少し体が震えるほどだった。しかし、人間というのは、変わった人に関しては悪口は言わないが、金持ちに関してはそれを言うのだと、時々考える。高校の頃ブランド物の服(ck)を着ていた時、それについて悪口を言う女の子がいたけれど…。しかし、ブランド品というのも個人の主張なのだと捉えられれば、悪いことではなにもないと僕は思うのだが。弱いものをいじめるのは悪いことだが、強者を攻撃するのは悪いことではないという短絡的な発想が、豊かなクリエイティビティを破壊するというのはよくある話で。へりくだった感覚の強い日本では特にそうかもしれない…。それらはみな、自分で自分を肯定することができないという、安っぽい精神と、腰の低さのあらわれなのだ…。