18.06.27 瞼の中の地下鉄で 誰もそこにいない時には 何かを 考える 角を曲がって 存在する自分が何であるかを確かめたい 目を閉じている 時々 僕は 電車の中で 目を閉じたまま 一歩づつ 歩き出す 年老いた窓ガラスに映る自分の姿を見てい […]
18.06.18 Lovely TV テレビを見ていた いつも 僕は その前にいた 何も一日中していなかった日でも 何も知らなくても そうしていることだけで 幸せだった 猫を買ったり 犬を買ったりするよりも ボタン一つで自分を知ることができる 広がる 世界 […]
18.06.14 涙のかけら いつも電車の中で そこにいる男に視線を感じさせられると いつも 僕と同じような年齢の男がそこにいる 楽しかったねって 昔を 二人で思い出しているんだ ほんとうに 子供の頃を もう 何もまとえるような夢もプライドも無いって […]
18.05.07 地下鉄と窓 自分が生きているのかわからないのだ 死んでいるのかすらわからない しかし 生きている時 電車の中で地下鉄の窓を見ている時 ほかの 何についてでもなく 人生について 僕は考えているというわけでもないのだ
18.05.05 無名の画家 緑の公園 そして 緑の葉を揺らす 少し冷たい風が吹いている 僕も 本当は この世界に心を閉ざして 画家のように絵を描いているわけだけれど そうしているのは 何故だろう しかし 僕は 眩しい光の差す公園で 今日の価値が 明 […]