箱の時間

僕は見ていることで思う
景色の存在を 目の奥に
同じ景色は存在する そして
僕の意識は街にいることを知る
なんでも無い いつもの
渋谷の路地に差した光
昔入ったことのある店の前で
得たものと失ったものを 僕は
手に知る そして 目で確かめる
箱を 見ている 時の 家の中で