赤坂の風景

どうにか結界を越えたという感じで。だいぶ疲れた。楽なときは天国のように楽だが、とにかくキツイときは吐きそうなほどキツイという仕事。そうして、店で外を見ていると、本当に様々な人が赤坂という街には通りかかるということがわかる‥。サラリーマン、学生、異邦人、警察官に暴力団。様々な、その姿をぼんやりと僕は見ていた。作業中、ファイルの移動作業をするとき、少しばかり頭のなかにファイル名などを蓄積する必要に迫られることがある。どうしても、時々、ソレをしなければ終わらないプロセスがあるのだ。頭を使うことで、越えていける川もあるのかなと、一人で、時々考える。記憶の引き出しの中にあるものを見つめながら‥。