

ぼんやりと今週末も、吉祥寺までアイフォンxを取りにでかける…。直らなかったというメールはもらっていたが、なんとなく直るのではないかということを、考えながら、改札をくぐる。店で壊れているのだというそれを無言でうけとると少しだけ滅入った。それから武蔵小山のブックオフで、取り置きしていたエロ本を不審な顔をされながらも、三冊受け取る。カルディでは、店舗が違うとクイックペイすることが出来ないということを知り、また、滅入る。しかし家で、何度もやってきた得意のリカバリモードでOSを入れ直すと、簡単にFACEIDが復旧した…。画面の中で笑う自分を部屋で見て、喜びつつも、エンジニアの彼に、悪いことをしたなと、少しだけ。ただ、修理自体に部品代はかかってはいなかったが…。そういった行為に対する対価を考えると、一つのデザイン作業に対するフィーについても、同じように、考えさせられてしまうわけだったが…。
あの日ベトナムで、舟を降りたとき、漕ぎ手のオバサンに皆が渡していたチップ。そういうものなんだなと思いつつ。チップを今まで、一銭も渡さなかったのは変だったのだろうか…。こういったことは、おっさんは、若者から見習うべきだ。その後はちみつの飲み物を飲み、なかなか素敵な民族の歌を聞いた。はちみつがけっこう美味しかったので、買おうかと思ったが、金が足りない。ガイドも必死にすすめていたが…誰も買わなかった。歌の方は、ポルトガルのファドを思わせる歌声で、心打たれる。しかし、ここでも現地人の彼らは微妙な対応で、なんだかどこか、怒っているようだった…。腰に手をやっていたり、腕組みをしていたりという、観光客と、自分たちの懐の違いに対する、あきらめというか、どこかしらの憤慨のようなもの。なんとかしなければいけないが、簡単に解決できる問題でもないような気もした。ちょうど、昔の中国が、このような感じだったのではないだろうか…。はちみつを飲むも、苦い感じを受けながら、僕は現地を後した…。途中で、サトウキビジュースの販売所があったが、ベトナムの若者と話し込んでしまい、なんとなく、それも買い忘れてしまった…。