砂浜の海
生きていることを考えながら、今日もドトールの中にいた。どのような株を持ち、それを保持するべきなのかと。木々は、僕の目には気づかれなかった。日は雲の影の向こうにある。夏が来ることを僕は恐れた。そしてここで生きていたことを感じた。音や、形態や、空間の中で、夜空の中に瞬く星たち。うすぼけた闇に浮かぶのはビニールの光。どんな夢を今日は見るのかと思う。赤いレンガの色の、季節はいつだろう、明らかにはならなかった。手に触れた感触は硬く記憶にあるものと同じレンガに砂地のように記憶の海では思える。そして、波は、今はどんなふうに打ち寄せるのか、良く晴れた日。水色の海面にいくつかの白波が立っている。